皮膚がんの初期症状
 皮膚がんの初期症状の写真

がんの三大療法というと、外科手術、放射線治療、化学療法(抗ガン剤)で、これに免疫療法などが加わります。 squamous cell carcinomaというのは、皮膚にできるがんの総称にすぎず、皮膚がんの種類によって治療法を用いるのかが変わってきます。

基本的に化学療法や免疫療法は補助的なもので、外科手術で切除するか、放射線治療を行うかになります。 基底細胞がんは日本人に多い皮膚がんで、顔や鼻にできやすいのが特徴です。 一般的には手術によって摘出することが多いです。放射線も効きやすいため、必要に応じて放射線治療を行う場合もめずらしくありません。

このタイプのがんが転移することはあまりなく、早期に発見できれば完治が期待できます。 有棘細胞がんは、顔だけではなく腕や足にもできやすいのが特徴です。 このタイプも基底細胞同様に、手術によって摘出するのが一般的です。同じように放射線治療が必要であれば行います。

基底細胞がんほどではないにしろ、治りやすいがんと言われていますが、転移の可能性があるため注意が必要です。 メラノーマ(悪性黒色腫)は、日本人には少ないものの、皮膚がんの中ではいちばんやっかいなタイプです。

放射線は効きにくいため、手術によって摘出するしかありません。転移の可能性が高いため、広範囲に切除します。 基底細胞がんや有棘細胞がんと比べると、死亡率は高いですが、早期発見できれば生存率もだいぶ改善されてきています。 「ほくろ」や「いぼ」との判別が素人目にはなかなか困難である皮膚がんの初期症状は、それゆえに普段の生活の中において異変をついつい見逃してしまいがちになる厄介な病気でもあります。

さまざまなタイプのものが存在し、それぞれ写真の通り皮膚がんの初期症状が異なるのです。 早期発見につなげるためにも平時である現段階において、それらをしっかりと把握すべく、以下の写真と検査方法をその参考にしてみてください。

まず、悪性黒色腫(メラノーマ)と呼ばれる皮膚がんの初期症状は、写真のように非常にほくろと酷似しています。 しかしその形が左右対称でなかったり、色に異常が見られる(単色ではない)、あるいは、そのほくろ状のものと周囲の皮膚の境目が不均一だったりするという特徴を有しています。

もしもそれらに自身の「異変」が当てはまる場合は、メラノーマを疑ってみる必要があります。 メラノーマは特に足の裏に発生することが多いので、不自然だなと感じたら、即座に専門医を訪ねてみましょう。 同じくほくろとよく似た皮膚がんに、基底細胞がんというものもあります。

基底細胞がんは、その初期にはこれといった痛みもかゆみも無く、見過ごしてしまうことも多いのです。 長い時間をかけて少しずつそのほくろ状のものが大きく拡がっていきますから、そのサインを見落とさないようにしてください。 やがて病変が潰瘍化して出血を伴う皮膚がんです。 まぶたや上唇周辺などに発生することが多いので注意してみてください。
一方、全身転移の恐れが高い有棘細胞がんは、その初期には皮膚に生じた病変がゴツゴツと盛り上がったように変化するのが特徴です。 触れてみると、そこにしこりが存在します。

初期症状から末期まで進行すると、しこりのある部位がただれたり、場合によってはそこに膿がたまったり、やはり出血したりもします。 それら皮膚がんの検査についてですが、メラノーマを除くものに関しては、まずは病変の一部を切除します。 切除したそれを詳しく調べるべく皮膚生検に回すことで、画像のような皮膚がんであるか否かを正確に診断することができます。 メラノーマの場合は、切除による転移を回避するため、ダーモスコープという拡大鏡を用いて病変を検査します。

悪性黒色腫の特徴であるダーモスコピーの所見をしっかりと把握することによって、通常のほくろとの違いを判断するのです。 いずれにしても、まずは自分勝手な憶測で判断することなく、専門医の診断を仰ぐべく早い段階において医療機関を訪ねてみましょう。 早期発見こそが皮膚がん治療の第一歩なのです。

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